この恋を叶えてはいけない
「おっせーよ。
もう三沢なんて、軽くできあがってんぞ」
「三沢の出来上がってるのは、いつものことだろ」
後ろから、それに対して応答する。
その声を聞いた瞬間、ドクンと心臓が飛び跳ねた。
「こいつが最後の一人!」
紹介とともに、みんなが振り返る。
一斉に振り返ったこともあり、彼はまだあたしの存在に気づかない。
「あ、大沢駿です。
遅れてすみません」
彼の挨拶とともに、女性陣の頬が軽く染まるが分かった。
あたしだって分かる。
その気持ち。
だけど
あたしが頬を染めるのはおかしい。