この恋を叶えてはいけない
でも、駿がお酒をこぼしてくれたおかげで、連絡先交換を切り抜けられたかも。
あたしは鞄にかけていた手をひっこめ、一緒にテーブルの上を拭いた。
「ふー、なんとか匂いも取れたぁ……
って、駿!お前なんでそこに座ってんだよ!」
「え?あー、片づけてたから。
お前、そっちに座れば?」
「おまえなー………ったく……」
もっと反抗してくると思いきや、それ以上は突っ込まずしぶしぶ前に座った三沢さん。
なんか……
隣に駿がいると、心拍数が上がって正常じゃいられないんだけど……。
そんなことは露知らず、あたしの隣でのうのうとお酒を飲む駿。
さらにその隣に座っているカナコが、必死になって駿にアタックをかけていた。
「大沢さんって、どんな人がタイプなんですか?」
その質問に、思わず耳が傾いてしまった。