この恋を叶えてはいけない
「じゃー、カラオケに行こー!」
居酒屋での飲みが終わって、これからいわゆる二次会。
なんかうまくなじめないし、このまま帰ろうかなぁ…
「唯香ちゃん」
「え?あ……」
こっそり帰ろうと思った瞬間、後ろから呼ばれた名前。
振り返ると、めげずに寄ってくる三沢さんが……。
「このあと、二人で抜けない?」
「え……」
分かり切ってはいたけど、いざ目の前で言われると即答できない。
「もっと唯香ちゃんのこと知りたいし。
カラオケだと、周りの空気に呑まれちゃうしさ」
と言った三沢さんの顔は、さっきのチャラけた感じよりもだいぶきりっとしていて、イメージががらりと変わった。