小宮の隣・俺のモラル

「準備しないと、出発できないぞ?」

彼女は、俺の首に手を回してくる。

「こうやって、くっつくの久しぶりだね。もう少しこうしてたいな…。」

彼女の髪を撫でる。
そういや昨日、小宮にも同じことされたな…。

……つーか…なに考えてんだ…。彼女の前なのに、小宮のこと考えるって…どうなってんだ?俺…おかしいだろ。


「由希くん?」

「ん、どうした?」

「……なんか、最近由希くんと…してないな…って……。ごめんなさい!こんなこと言って!!」

顔を真っ赤にして話してる彼女は、俺と目を合わせようとしなかった。

「いつも、泊まりじゃなかったもんな。不安にさせてごめんな?」

彼女は、首を横に振った。

「もう、付き合って長いし…けど、ちょっと寂しいかなーって思ってて…このこと、小宮さんに相談してたんだ…。」

よりによって、小宮か…。

「んじゃ昼休み小宮と話してたのも、その内容だったのか…?」

「……うん。小宮さんは、由希くんのこと悪く言わなかったよ。身体だけじゃないって言ってくれた…。」

俺だって、彼女とやりたいって思わない訳じゃない。
けれど…最近は、その気持ちが薄れてきたような気もする。

小宮…たまには、良いこと言うじゃん。
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