小宮の隣・俺のモラル
「私に魅力ないのかなーって…思って。」
「それは、ないよ。小宮の言う通り身体だけじゃないし、お前は可愛いよ。………それに、俺だって欲情するけど?」
「由希くんっ!!」
彼女に力いっぱい抱きしめられた。
やっぱり、女性だから力は弱い。
直ぐに力で押し倒せる。
…でも、今はそんな気分になれない。
「今日は、どっかに泊まろうな?久しぶりにゆっくり過ごそ。」
「うんっ!」
夜は、彼女が予約してくれた店に行くらしい。
最寄り駅に着いて、少し歩いていた。
もう、日は大分傾いている。
休日だった為、人出も多い。
はぐれないように彼女と手をつないで歩く。
「夜は夜景も見たいなぁ♪」
彼女は、楽しそうに話す。
いつもなら、楽しい特別なはずのデートも今日は、普段の日と変わらないような気がした。
「夜見ような。」
口数も少なくなってしまう。