小宮の隣・俺のモラル

信号待ちをしていた時…

「あれ?あそこにいるの小宮さんじゃない?」

「は?どこ?」

小宮という言葉に、必死になって探していた。

「ほら…男の人と歩いてる。」

あ…。本当だ。
すげー楽しそうに話してる。
隣に居るのは友達か?
あんな楽しそうに笑えるんだな…。

「男友達とかよ…。」

「もしかしたら、ナンパしに来たとか?!小宮さん格好いいから、出来そうだよね!」


‘女に、興味ないから’


そう言う小宮の言葉を思い出す。
あの男友達も、小宮の恋愛対象ってことか…。
俺にしたようなこと、するんだろうな。


「由希くん?」

「あ、あぁ。」

「もしかして…小宮さんのこと格好いいって言ったから怒った?」

「いや、そんなことで怒んないよ。」

胸がざわついた。
なんだ?この感じ…。
楽しそうに話す2人を見つめていると、目が合ってしまった。

「っつ!」

小宮は、絶対に気づいたはずだ。
フッと笑うと目を逸らされた。

またあの表情…。

「由希くん?信号変わったよ?行こー♪」


交差点ですれ違う小宮は、俺と目を合わせなかった。
< 24 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop