小宮の隣・俺のモラル
信号待ちをしていた時…
「あれ?あそこにいるの小宮さんじゃない?」
「は?どこ?」
小宮という言葉に、必死になって探していた。
「ほら…男の人と歩いてる。」
あ…。本当だ。
すげー楽しそうに話してる。
隣に居るのは友達か?
あんな楽しそうに笑えるんだな…。
「男友達とかよ…。」
「もしかしたら、ナンパしに来たとか?!小宮さん格好いいから、出来そうだよね!」
‘女に、興味ないから’
そう言う小宮の言葉を思い出す。
あの男友達も、小宮の恋愛対象ってことか…。
俺にしたようなこと、するんだろうな。
「由希くん?」
「あ、あぁ。」
「もしかして…小宮さんのこと格好いいって言ったから怒った?」
「いや、そんなことで怒んないよ。」
胸がざわついた。
なんだ?この感じ…。
楽しそうに話す2人を見つめていると、目が合ってしまった。
「っつ!」
小宮は、絶対に気づいたはずだ。
フッと笑うと目を逸らされた。
またあの表情…。
「由希くん?信号変わったよ?行こー♪」
交差点ですれ違う小宮は、俺と目を合わせなかった。