叶う。 Chapter1
だけれど、この学校の生徒達は明らかに以前の学校の生徒とは違う。
校則が緩いのも、もちろんあるのかもしれないけれど、皆とても自由気ままという雰囲気だ。
喧嘩をしている事は私が知らないだけであるのかもしれないけれど、それでも比較的みんな仲良し。
虐められている人も見たことがないし、こんな私ですら偶に話し掛けられたりするから驚くこともある。
本来なら、沢山友達を作ったり仲良くなれる努力をしたりする方が、ママにも余計な心配をかけずにすむのだろうけれど、それは私にはとても難しい事だった。
昨日見たドラマの話やら、彼氏彼女の話やら、ちょっとグレてるイケメンの話やら、芸能人の話やら、私にとっては異次元に迷い込んだかのような話をされても、反応に困ってしまう。
だから私は必要以上にはクラスメイトと仲良くすることは出来なかったし、しようとも思わなかった。
だけれど、そんな私にも奇跡が起きた。
それはこの学校にやってきて一週間が経ったくらいの時・・・―――。