サイコーに幸せなお姫様。
その日を境にツッチーは私を抱かなくなった。
普通に接してくれるんだけど夜はただ私をギュッと抱き締めて寝てくれる。
勘違いされたかな?
私があんなに拒否るから。だからキスさえもしてくれないの?
ベットの上。ツッチーに抱き締められた状態でジワッと込み上げてくる涙をばれないように手で拭った瞬間……
「……ああ!もうっ!!」
苛立ちを見せるかのように私から体を離して起き上がって私の顔を両手で包む。
「この間から何悩んでるんだよ?何で声押し殺して泣いてんだよ?」
「な……泣いてないっ!」
咄嗟に両手で瞼を隠したけどその手はツッチーの手にほどかれて両手は枕の横に押しつけられてしまった。
「悩んでることは分かってんだよ。だけどなおは言いたがらないし!一人で解決できることならいいよ?それが無理なら頼れよ」
胸が張り裂けそうだった。だってツッチーが悔しそうに切なそうに私を真っ直ぐに見つめてくるから……
もう嘘はつけない……
でも何て話せばいいのか分からなくて……
そのまま涙を流していたらツッチーは私を押さえ付けていた手首を離して涙を拭ってくれた。