サイコーに幸せなお姫様。
そして優しい口調で話し始めた。
「なお俺はね……なおが事故に遭ってから思ったんだ。限られた大切な時間を生きているんだからなおには1分でも1秒でも笑っていてほしいし幸せにしてあげたいんだよ……」
その言葉にさらに涙が溢れる……なんでそんなに優しい言葉言うのよ……私、かなり最低な奴なのに。
「言って?何を悩んでいるか知らないけど一緒に俺も考えるから」
もう……
そんな言葉を言ってくれるだけで私は幸せだよ……
「私……薬……毎日飲んでるから赤ちゃんは……無理だと思う」
やっと絞りだした言葉。声と体が震えていた。
ツッチーは私の言葉を聞いても表情を変えなかった。
「だから?赤ちゃんはまだいいって拒否ったの?」
コクンと頷くとツッチーはため息をついて予想外な言葉を言ってきた。
「医者に言われたの?」
「ううん……でも」
言いかけた私の言葉を遮るようにツッチーは口を開く。
「主治医に聞いてみればいいじゃん!薬を服用しながらでも赤ちゃんは望めますか?って。素人判断で勝手に諦めるなよ」