ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
私は出来上がったコーヒーを一口飲んで、ドアへと向かう。



もちろん、捨て台詞は忘れずに。




「それじゃ、早く仕事に戻ってね。

いくら能力が低いからって、コピーくらいはできるでしょ?

忙しくて手が足りない先輩がたくさんいるんだから、自分から声くらいかけなさいよ」




「………はぁい、すみませんでした」




さすがに言い方がきつすぎたかな、と思いながら給湯室を出る。


でも、苛立ちが抑えきれなかった。



人が必死に働いているときに、呑気に女子トークをしているなんて。


だから、女って嫌いなのよ。


ああいう無神経で浮ついたところが、どうしても見過ごせない。



私以外にまともな女はいないのかしら?


私が知っている女は、みんな、噂好きで、陰口をたたくのも好きで、何も頭を使わずに口だけ動かしているような、馬鹿ばっかり。



あぁ、いやだいやだ。




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