ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
「お誘いいただきありがとうございます。

是非ご一緒させてください」




『そうかい、それはよかった。

じゃあ、8時にタクシーでそっちに迎えに行くよ』




「ありがとうございます。

楽しみにお待ちしております」




先生は凛とした女性が好きだ。


だから、あまり浮かれすぎずに。



でも、誘ってもらえて嬉しいという態度は見せなければいけない。



計算しつくした声音と言葉遣いで、私は電話を切った。




私はゲームはしたことがないけど、きっとラスボスを攻略したときの気分は、こんな感じなんだろうと思う。


達成感。



恋は、ゲーム。


私はこのゲームに負けたことがない。



男はみんな私の虜になる。


私の演技に騙される。



いい気味だわ、と思った。



男って馬鹿、本当に。


女たちとはまた別の意味で。




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