ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
『だって、君、携帯の番号教えてくれなかったからさ。

これからはこの番号にかければいい?』




「それは失礼いたしました。

是非そうしてください」




『了解。

で、今夜、空いてる?』




そこで、さっきの嶋田先生との約束を思い出した。




「いえ、申し訳ありません。

せっかくお誘いいただいたのに恐縮なんですが、先約が入っておりまして」




すると先生が電話の向こうで、『えぇっ』と大げさに悲しげな声を上げた。




『そんなぁ。まさか、浮気じゃないよね?

他の男と会うなんて言ったら許さないからね』




「はぁ?」




一瞬にして苛立ちが湧き上がる。



浮気どころか、十股だかなんだか数える気も起きないけど、何人もの女と同時に付き合っていたというのに、

どの口がそんなことを言えるわけ?




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