ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
「………朝比奈先生。


あなたって、ほんっとうに、どうしようもないろくでなしですね………!」




低く声を震わせながら言うと、先生は鳩が豆鉄砲でも喰らったような顔になる。




「どうしたの? いきなり」



「どうしたもこうしたもありません!

そんな次から次へと、取っ替え引っ替え女性と約束をして………!

どういうつもりなんですか!」



「どういうつもりって………ただ、俺と会いたいって言ってくれるから、喜んで約束してるだけだよ」



「それがいけないんです!

あなた、いったい何人の女性とお付き合いんですか!?」



「え〜? うーんと………」




先生は天井のほうを見上げながら、いーち、にーい、と両手で指折り数えていく。



それが二周目に突入しようとしたところで、私は「もういいです」と止めた。




そして、先生が油断している隙に、テーブルに置かれた先生の携帯電話をぱっと取り上げた。




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