叶う。 Chapter2
5分と言う短い時間はあっという間に過ぎ去った。
私はじっと目を閉じたまま、その時を待った。
何故か私よりもママと先生の方が緊張していたようで、何だかずっと二人でひそひそと落ち着かない雰囲気で会話をしていた。
すると突然、入賞者のアナウンスが始まった。
幼児部から順番に名前が呼ばれていく。
拍手やら、名前が呼ばれた本人よりも、何故だか周りが騒がしくなった。
私はゆっくりと瞳を開くと、一階席で親に連れられて席を立つ小さな女の子の姿を見つけた。
無事に3人の名前が呼ばれると、今度は小学校低学年の部だった。
名前が呼ばれた瞬間、泣き出してしまう女の子や、大騒ぎする親族で、会場は賑わっていた。
3人と言う人数はとても少ないので、そんな賑やかな会場を眺めていると、いつの間にかアナウンスは中学生部門に移っていた。
「中学生部門、8番、平石和香さん。19番、月島アンナさん。20番、神田望さん。お名前をお呼びした方は、焦らずに控え室に移動をお願い申し上げます。続きまして高校生部門です……。」
私の名前が呼ばれた瞬間、ママと先生は大きく手を叩いて二人揃って目に涙を浮かべた。
私は何だか実感が湧かなくて、でもとりあえず控え室に行く為にゆっくりと席を立った。
それと同時に何故かシオンも席を立つ。
どうやら、シオンは付き添う気で居る様子だった。