叶う。 Chapter2
なんだか、一人になると途端に心細くなった。
だけれどそうも言ってられない。
控え室に辿り着き、扉を一応2回ノックしてから開くと、中にはもう他の授賞者達が勢揃いしていた。
付き添いが居る人もいれば、居ない人もいる。
私が入った瞬間に、沢山の視線が一斉に私を捉えたので、私は少しだけ嫌な気分になった。
さっきまではシオンを見つめていた視線が、全部こっちを向いているのだから、シオンがうんざりした気持ちが何となくだけれど理解出来た。
確かに今日の私は目立つだろうと思う。
偽装だけれどグラマーだし、顔は誰がどう見ても日本人じゃない。
私はその視線に動揺しないように、しっかりと歩いて空いている席に座った。
どうやら私が最後にやって来たらしく、私が席に着くと同時にスタッフが説明を始めた。
私は去年もその説明を受けていたので、あまり聞いていなかった。
簡単に言ってしまえば、幼児部門から3人ずつステージに立つ。
そこで審査員から、賞の発表がありトロフィーが貰えるのだ。
どの賞なのかはステージに上がらなければ分からない。
私は周りの視線を気にしないように、俯き気味に早く終わってくれないかということばかり考え始めていた。