叶う。 Chapter2
私は戻った途端にママと先生に交互に抱き締められ、レオンに頬にキスをされた。
3人はまるで自分がグランプリをとったかのような喜びようだった。
そんな3人を見ていると、さっきまでの不快な気分は不思議と消えて無くなった。
私はあの子が成し遂げられなかったグランプリを手にしたのだ。
ようやくその喜びが沸き上がって、私は3人と一緒に今日初めて、本当に心から笑う事が出来た。
シオンはそんな私達を退屈そうに眺めていたけれど、無事に終わった事に安心している様子に見えた。
こうして私の発表会は、無事ではないけれど幕を閉じた。
ママや先生やレオンに祝福されて、私は幸せな気分でトロフィーを持って会場を後にした。
外は相変わらずすごく寒かったけれど、朝の悪天候が嘘みたいに綺麗な夕日が顔を出していた。
オレンジ色の綺麗な夕日までが、私を祝福してくれているような気がして、私はその綺麗な色をしっかりと瞳に焼き付けた。
そして私達は、後日に先生にお礼を兼ねて食事会を開く約束をしてこの日は真っ直ぐに帰宅する事になった。
気分は最高潮だったけれど、やっぱり身体はとても疲れていた様で、私は車の後部座席に乗り込むと、相変わらず双子に挟まれたまま、気付いたら眠りに落ちていた。
結局私が次に目を覚ましたのは、数時間後の自分のベッドの上だった。