叶う。 Chapter2




1件目は凛からで、頑張ってねというシンプルなメールだった。

2件目は和也からで、発表会終わったかというメールだった。


私は凛に"優勝したよ!"とシンプルなメールを送った。

凛とのやりとりはいつもそんな感じなので、結果報告だけで良いだろうと思った。


そしてそのまま和也に電話を掛けた。


和也は中々電話に出なかったけれど、8コール目くらいで漸く電話が繋がった。



「もしもし?」

"もしもーし?かなう?終わったの?"

電話口から聞こえてくる和也の声が優しい。
多分、私がグランプリを取れたか分からないので気を使って優しく話し掛けてくれているんだろうと思った。


「うん!終わって帰ってるよ。疲れて寝ちゃってて電話遅くなっちゃったの。ごめん。」

"そかそか、全然大丈夫だよ。お疲れさん。どうだったの?"

「優勝したよ!和也のおかげで。」

"マジか!?おめでとう‼って俺何もしてねぇwかなうがそれだけ頑張ったんだよ!なんか俺まですげぇ嬉しい!"

「ううん、本当に和也のおかげなの。和也が隣で聞いててくれてるって気分で演奏したんだ。そしたら優勝出来たの。だから和也のおかげ。」


私がそう言うと、和也は電話口で微かに笑った。


"とりあえず、無事に終わって良かったな!これで心置きなくデート出来るなW″

「うん!」


私がそう言うと同時に、部屋の扉が2回ノックされた。




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