【完】狂犬チワワ的彼氏
そしてそんな拓海くんにあたしが?だらけの頭でそう聞くと、
拓海くんは少しだけ黙った後…小さく呟くように言った。
「………別れ話、とか…」
「え、何て?」
「!」
だけど、あたしにはそんな声が小さすぎて聞こえなくて。
自身の耳を、拓海くんの方に近づける。
すると、拓海くんは何を思ったのか…
「何でもねぇよブス!死ね!」
「!?…ッ、」
突如大きな声でそう言って、顔を背けた。
「な、何でよーっ!何なの急に!」
「……」
そしてあたしがそんな拓海くんにそう言っても、一方の拓海くんは、それ以上は何も口にはせず…。
あたしは直ぐ様、キーンとなった大事な耳を押さえて拓海くんから離れた。
…ってか、酷いよね。死ね、とか。
いやいや、何より耳元で突然大きな声を出されるの、酷い。
鼓膜が破れたらどうすんのさ。
だけど、あたしはそう思いながらも、なんとか仲直りできたことに素直に嬉しさを感じてしまう。
その確かな理由って、本当に何なんだろう。
そう思いながらようやくスイーツを選んでそれをオーダーしたあとは、
ようやくあたしはメニューを元あった場所に戻して、拓海くんに言った。
「で、拓海くんがあたしにしたかった話って何なの?」
「……え」
*******