【完】狂犬チワワ的彼氏
そしてその後、あたしは直樹からの電話を切ると、
携帯をテーブルの上に置いてベッドの上に寝転んだ。
「…、」
あたしは…拓海くんの顔が大好きだ。
でも、雰囲気は…確かに怖いって思うけど、二人で居て別に苦じゃない。
だって大好きな彼氏だし。
龍也くんや智輝くんは、顔が一緒だけど雰囲気や性格は違うように思った。
龍也くんは優しい人だけど、智輝くんは何より最低な人だし…。
けどあたし、よくよく考えたら、今日智輝くんの顔を殴ったんだよね?
まぁ、あの時は本当に智輝くんのことを「最低」だと思ったからだけど。
あたしはそう思うと、ふいに自分の右手を顔の目の前に持ってきて、それを眺めた。
大好きな、可愛い顔。
それを殴ったあたし。
中身が最低。
「…~っ、」
…───だけど、いろいろ考えてみるも、やっぱりわからない。
すると、その時…
「!」
ふいに、携帯に着信がかかってきた。
…龍也くんだ、