満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
「ったく……」
康太の一言
それだけだけど
私には安心感。
『……ごめ…ん』
康太の腕の中で言う
「ちょっと待ってろ…」
そう言って男の方へ歩き出す
「なぁ…俺の女に手ぇ出すの…それなりの覚悟があってか?」
男は真っ青のまま震えている
「そうやって…結衣も震えてただろ?」
「お前も同じ目にあいたいか?」
男は何度も横に首を振る
「……そうだな…それ以上だ…」
そう言い、康太は私の所へ戻り
「結衣…あいつと二度と会わないようにするには、話さなきゃならねぇ…どうする?」
お姉ちゃんに離婚してもらうにしても
話さないといけない…
わかってるんだ……
けど…
私の事、信じてくれないよ……