別に好きになってねぇから。
「あー、あの子だ。綾崎くんとデートしたっていう女の子。The普通だね、綾崎くんとは釣り合ってないって自覚ないのかなぁ」
…自覚ないのかなぁって?
ありますとも!そりゃ星の数ほどありますとも!
確かに身長は150cm調度でくそ低いし顔も平均値だし脳みそ空っぽで綾崎くんと並ぶ様なお方ではないと嫌なぐらい把握してるけど…
一緒にいたいんです。
「ねえそこ邪魔なんだけど退けよ」
後ろから低い声が聞こえる。
多分あれだ、綾崎くんファンの人達だ。
それで私王道少女漫画で学園の王子様とデート?とは言い切れないけどお出かけしたからそれで、罵声あびられて酷い始末をあびるんだ。
これぞ、少女漫画あるある的な感じで。
脛を痛めてるというのに…あぁ、なんて私は哀れなヒロインなんだ…。
「…おい。サボって座ってないで保健室行けよ」
しかしこの声は女の人ではなかった。
退けよと言った方と同一人物で女の人ではなかった。
あ、まさかそっち系の綾崎くんのファン!?
あぁ、そっち系の人か…。
「綾崎…」
そして私の傍に立つ結子ちゃっかり綾崎くんの名前をつぶやいてる。
へええっ、綾崎くんって自分のファンでそっち系の~…っていやいやいや。
「綾崎くん?どうしたの?」
座ったまま首をくるりと後ろへ動かす。
するとナイスタイミングなのかもしれないが綾崎くんがしゃがみ私の顔と同じ位置に綾崎くんの整った面がある。
「…立てないの?」
私は間近に綾崎くんを感じ心拍数は勿論のごとく尋常じゃない。
ドッキリの時よりもある意味動揺してドキドキして確実に寿命を縮んだ気分だ。
「…黙ってるってことは立てないんだ。仕方ないから俺が背負って保健室まで連れってやるよ」
「ひゃっ!」
緊張が抜けて
声が思わず出る。
こんな至近距離で話すのなんて恥ずかしくて話せなかった私。