別に好きになってねぇから。
…そして、身長を測り終えた綾崎くんはセ△ビックの苺オレ味を…じゃなくて保健室を出た。
ええっ!
帰っちゃうんだ?
…そりゃあ体育中だもんね。
突然抜け出したし真面目でクールな綾崎くんだもん、体育館に戻って先生になんで勝手に抜け出したか報告しないとね。
そう思い私はガーゼを貼った足で保健室を出た。
「…ねえ」
……あれ、耳がおかしくなった。
今度聴力検査あるけど結果悪いかも。
綾崎くんは体育館に戻ったはずなのに綾崎くんの声が間近から聞こえます。
ふと周りを見渡すと。
「綾崎くん…」
遂に目まで可笑しくなったらしい。
これまた今度の視力検査でとんでもない悪い結果が出そうだな。
「バカじゃない?視力検査無関係だよ、それに俺ここいるよ」
「な、なんて言った?」
綾崎くんは私の気持ちを透視できる能力を持っているみたい。
「顔に書いてるから。つーかお前昼休憩なったら屋上来いよ。じゃ」
そしてスタスタと綾崎くんは私のもとを離れた。
……私、足を痛めてるというのに!
それで普段通りにはあまり歩けないのに!
傷は酷くないけど!
………この足で体育館に戻るとか本当に箱根並みの距離だよ~!!
そして私は体育館に戻りお利口さんに黙って綾崎くんのバスケを見学してました。
隣に座る結子は「私が蹴ったおかげで綾崎と話せたね。よかったね」なんて言われました。
だけど蹴られたから箱根並みの距離を歩きましたよ!
まあそうこうして時はあっという間に過ぎ昼休憩。