別に好きになってねぇから。

「というか。ご飯あるよ?」


そうだ。

あるじゃないか。


遠くの田舎に在住してるおばあちゃんが耕したお米で



カレー作っていた最中我が家に郵送されて早速、美味しいお米で綾崎くんの為に作ったご飯が!



弁当は3段弁当。


マンションで言う1Fは、カレーのルー。

B1Fはご飯。


そしてB2Fはサイドメニュー。



色鮮やかな料理が並んでます。



「あ、そうなんだ。先言ってよね」



そうクールな反応をした綾崎くんはようやく私のカレーを食べる。


箸で頑張って。



どう!?美味しい!?




「不味くはない。だけど美味しいとも言えないかな」


「がーん」



イケメンお兄さん。


女子の胃袋じゃないけど綾崎くんの胃袋掴めませんでしたよ?




「ねぇ」



私の脳内でチャラリーンチャラチャラチャンチャンっていう音楽が流れてる中、綾崎くんは箸で



「なんでこんなもん入ってんだよ」




カレーには絶対入ってない物を掬いあげたのだった。



正式には救いあげた…。



「それは!私の好きなアニメの」



子供向けアニメのキャラクターのストラップだ。



この前コンビニでストラップ付きのグミを買ったんだ。



で、そのキャラクターのストラップレア物なんです。




「綾崎くん。ありがとうございます!そのストラップ今朝失踪してて家中探してもなくてなんだ、カレーに入ってたんだ。綾崎くんありがとう!本当にこの恩は忘れないよ」




「…この恨みは忘れないよ。永遠に」




意地悪な笑みを浮かべる綾崎くん。



え、恨みってなに?



なんの恨み!?




「とにかくカレーは食わないから」



……ううっ。



そんなに美味しくなかったかな?


一体恨みって何のことか全然解らないけど、カレーは美味しくなかったみたいで嬉しくないけど


ストラップは見つかったから喜ぶ私がいてなんだか、複雑な感情。





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