あなたに恋してる

やだ…ドキドキが止まらない。

黙々とビールを流しこむ。

「……」

「……」

「ねぇ、悠ちゃんは一緒じゃないの⁈」

「…いつもつるんでる訳じゃない。それに今日、あいつはデートだ」

「…悠ちゃん彼女いたんだ。週末に男同士でいたからてっきり彼女いないのかと思ってた」

「そんなにショックか⁈」

「別に…でも妹分としては少しさみしいかも……」

「お前にとって悠はそんなもんか⁈」



他にどんな気持ちがあるのよ。

しばらくの沈黙が続く。

「おい、耳まで赤いけどもう酔っぱらったのか⁈」

「うそ…」

慌てて耳を両手で隠した。

でも、手の平に伝わる熱さはない。

クッククと笑いだす真斗。

からかわれた⁈

ギロッと真斗を睨むのに、素知らぬふりでビールを飲んでる。

もう…なんなのよ。

「……先週は、初対面なのにあんな言い方して悪かった」

突然、謝ってきた真斗。

「…ううん…いい加減な気持ちでいた私が悪いの。あなたの言葉で目が覚めたわ。私、頑張ってみる。それをあなたにいいたくて……今日ここに来れば会えるかもって…」

素直に自分の気持ちが言えたとホッとしていたのに…
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