Love nest~盲愛~
スマホ内で残高が確認出来るらしい。
しかも、スマートフォンの決済でネットショッピングも自由に購入していいと言う。
何から何まで至れり尽くせり。
けれど、今のままで十分すぎるほど間に合っている。
欲しいものは無い。
むしろ、物は有り余ってるくらいだから。
ゆっくりと時間をかけてブランデーを楽しむ彼。
その傍らで仕事をしている。
そんな彼を無言で眺めていると、彼の視線がチラッと寄せられた。
「まだ終わりそうにないから、好きな事してていいぞ。本でも持って来るか?」
「いえ、大丈夫です」
仕事をしている彼は結構貴重だと思う。
いつも私に見せるような表情とは違い、真剣な眼差しが新鮮で。
綺麗すぎる顔が更にカッコよく見える。
仕事が出来る大人の男性。
凄く魅力的だから。
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「……んっ…」
宙を舞うような心地よさを感じ、その後に背中に重力を感じた。
いつの間にか寝てしまったようで、彼がベッドに運んでくれたようだ。
それが、彼のベッドだという事が纏う香りで分かる。
「悪い、起こしたか?」
「運んで頂き、ありがとうございます」
申し訳なさで起き上がろうとすると、肩を押さえられ、掛け布団が掛けられた。
「寝てろ。あと少しで終わるから」
「……はい」
まだ仕事が終わってないらしいが、寝てろと言われても、このベッドでは……。
確かに昨日一緒に寝たけれど、あれは非常事態というか。
急にトクトクと早鐘を打つのを必死に落ち着かせようとしていると、パタンッとパソコンが締まる音がした。