Love nest~盲愛~



たまには皆でバーベキューしようという事になり、庭先のハーブガーデンの横でバーベキューが始まった。

私と父親、彼と彼の両親で会う度によくバーベキューをした。

その懐かしい記憶は今も鮮明に覚えている。


使用人さん達も一緒に庭先で初めてのホームパーティー。

今井さんが、『えな様がいらしてから、毎日が記念日です』だなんて嬉しい事を言ってくれるから、ついついお酒が進んでしまう。


「えな、飲み過ぎだぞっ」

「だぃりょ~ぶぅ~~っ」

「ったく、もう飲むな」

「ふぁ~~いっ」

「可愛いすぎるだろ」

「坊ちゃま、後は片付けておきますので、えな様をお部屋に」

「ん、すまない。後は頼んだ」


好みの甘めのワインをグラス4杯も飲んだえな。

すっかり酔ってしまって、哲平に抱きついている。


哲平はえなを抱き上げ、寝室へと運ぶ。

ベッドに寝かせ、猫のように哲平の手にすり寄って来るえなに優しい眼差しを向ける。

布団をそっと掛け、照明を落とし、その場を後にした。



深夜3時過ぎ。

喉が渇いて目が覚めたえな。

サイドテーブルに水が用意されていて、それを口にする。

辺りを見回し、ここが自分の部屋だと気付き、溜息が零れた。

入籍して半月が経ったというのに、彼に呼ばれるか、私から彼の部屋に行かない限りこうして別々に寝ることが殆ど。

彼は仕事が忙しくしっかりと疲れを取りたいのかもしれない。

だけど、夫婦であれば、同じベッドで寝たっていいと思うのに。


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