Love nest~盲愛~

そっと触れる唇。

数時間前にキスしたばかりなのに、既に恋しくて。

何度でも、いつでも触れて欲しいとさえ思ってしまう。


優しく啄めれる心地よさ。

角度を変え、相手の所在を確かめるように。

愛おしさが溢れ出す甘噛み。

今、触れている実感を確かめたくて軽く吸い上げるキス。

執拗に追われ絡め取られる舌先。

もっともっと深く、愛を確かめ合うかのように。


肌に残される情愛の証。

絡められる指先から伝わる想いの深さ。

息継ぐ間の無いほどの甘い口づけ。


肌を伝う指先の行方を全身で感じて。

降り注ぐ愛と熱い吐息。

終わりの見えない痺れる波にのまれて。


今が何時なのか。

どれほどの時間が経ったのかすら、考える余裕もなくして。

ただ、今という瞬間を感じるままに―――。

―――
――


何度も意識を手放しては引き寄せられる愛の拷問。

その度に甘い刺激に翻弄されて。

怖いくらい追い込まれてる感覚の中に。

その奥の世界を知りたいと思う淫らな情欲に負けて。

彼から与えられる全てに、倖せの余韻が噛みしめて。

**

「えな、大丈夫か?」

「………んっ」

「エロいな」

「ッ?!……ぃろけっ……でて……ますっ?」

「ん、いい具合に」

「やんッ……」


少しずつ体が慣れて来たというか、適応して来たのか。

自分でもほんの少しだけど、余裕が出て来たように思う。

彼にとってどういうのが色気なのか分からないけれど、『物足りない』と思われないようにしないと。

彼には嫌われたくない。


ぎゅっと抱きつくように彼の胸に顔を埋めて―――。

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