Love nest~盲愛~
6、7歳の子が口走った、子供のお遊びの一言を真に受けたってこと?
「哲平さん、……正気ですか?」
「至って正気だ」
「どう考えても、常軌を逸してますって!!」
「俺が望んでした事なんだから、他人にどう思われようが気にしない」
「………」
やっぱり彼は異次元の住人だ。
凄く嬉しいし、彼が望んでしてくれたからこそ、今があるんだけれど。
それが、とてつもなくスケールが大きすぎて、私の脳内の容量では処理しきれない。
「でも、間取りは哲平さんがご自身で考えたんですよね?」
「いや」
「え?……では……」
「ん。あの時、えなが玄関はど真ん中に。入るとシンデレラ城みたいな階段があって、その階段もピカピカの石で出来てると。後は、えなのお部屋は白とアリスのドレスみたいな綺麗な水色で出来てて、白いふわふわのベッドと大きな窓があって、お洋服も沢山仕舞えるお部屋があって……」
「ストップ、ストーップッ!」
「ん?」
「それ、全部覚えてるんですか?」
「当たり前だろ」
「え……」
「他にもあるぞ……――…」
哲平さんは、当時私がお遊びで描いたであろう絵とそれにまつわる作り話を事細かく覚えていて。
しかもそれを、こうして実現化してしまったという強者。
想像の域を遥か遠くまで、軽~くジャンプして疾走したような。
ううん、違う。
立ち入り禁止の危険区域の中へ無装備でガンガン攻めてるような。
ありえないほどの行動力と一途な想いが見事にマッチしてしまったようで。
完全に放心状態の私は、楽しそうに話す彼の顔をまじまじと見つめていた。