Love nest~盲愛~


前髪が横に流れた事で露わになった額に唇を寄せ、軽いリップ音が室内に響く。

そして、ゆっくりと首筋へと唇を這わせ、甘い痺れを幾つかもたらした。


やっぱり私の思った通りじゃない。

その気が無かったけれど、私がその気にさせたって事でしょ?

いつ訪れるのか分からず、毎日ビクビクしなくちゃならないなら、今だって大して変わりは無い。


私はそう思いながら、再びゆっくりと瞼を閉じた。


私は何もしなくていいのなら、全て彼に任せるだけよ。

そもそも、私に何かが出来るわけ無いもの。

何をするのか、ざっくりとした事しか知らないんだもの。

彼に全てを委ねるほかないんだから、当たり前の事だわ。


私は胸元でギュッと握りしめる手を緩めて、彼に委ねるように自分の体に沿うように下ろした。

すると、ベッドが再びギッと軋み、身体の周りにあった気配が遠のいた。


もしかしたら、服を脱ぐのかもしれないわね。

どのタイミングで服を脱ぐのかだなんて、私には分らないもの。

私も脱がなくちゃいけないんじゃないの?

あっ、でも……彼が脱がすに決まってるわ。

私は何もしなくていいって言うんだから……。


私は彼からの指示があるまで静かに待つ事にした。


「えな」

「…………はい」

「俺を見ろ」

「っ…………はい」


彼が服を脱ぐところを見ないといけないのね。

そうよね、私には拒否権なんて存在しない。

それに、見るからにパーフェクトボディの持ち主だろうし、見て欲しいに決まってる。


私は意を決して瞼を開け、ゆっくりと室内を見回して彼を探した。

すると………。


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