Love nest~盲愛~
彼が何をしたいのか見当もつかず、唇をギュッと真一文字に閉じてしまった。
男性に唇を触られる何てこと今まで無かった私は、彼の予測出来ない仕草にいちいち反応してしまう。
すると、
「フッ、……柔らかいな」
月明かりが差し込む薄暗い部屋。
静寂に包まれる室内に彼の甘いバリトンボイスが響く。
それは、私の胸にジンと甘い疼きを与える魅惑の声音で……。
彼の指先は唇をそっと撫で、そしてゆっくりと首筋から鎖骨へと滑り落ちてゆく。
すると、甘い疼きを覚えた左胸は、危険を察知し即座に反応を示す。
鎖骨まで滑り落ちた指先は胸元をすり抜け、ガウンの結び目に到達した。
そして、彼は静かに結び目を解く。
少し開かれたガウンの襟元から、シルクのナイティドレスが露わになった。
目を閉じているから彼の表情は解らない。
ううん、きっと目を開ける勇気は私には無い。
未知の世界へ足を踏み入れるんだもの。
緊張のあまり、それどころじゃ無い筈だわ。
私は彼がどうこうというより、自分の身体に自信がない。
節約生活が続いていたせいで随分と痩せてしまったし、元々胸だって豊かな方じゃない。
強いて言うなら、色白が自慢なくらいで……。
男性の目にはどう映るのか、全く見当もつかなかった。
私の貧相な身体で、彼は幻滅しないだろうか……?
そんな考えが脳内を駆け巡っていた。
すると………。