好きなんです!


「愛梨?どうしたの?」

「どうしたはこっちのセリフ!なんでそんな泣きそうな顔してるの!笑ったってダメだから!」

「愛梨…。ごめん。」

「なんかあったの?」

凄く心配してくれている愛梨に小さな声で話す。
それだけで泣きそうだ。

「私優馬のこと好き。でも絶対無理だと思ったら泣けてきて…。それに涼くんには嫌われてそうだし。色々考えちゃって…。」

「うん。なんとなく紗綾の気持ち気づいてた。あのバカは気づいてもきっと知らないふりするだろうけど。
涼は紗綾のこと嫌いなんかじゃないと思うよ?」

「どうしたらいいのかな。優馬に笑いかけられる女の子が羨ましい。」

「紗綾が笑いかけられる女の子になればいいんだよ。その辺の遊び相手じゃなく特別な人として。」

「でも、優馬は恋愛する気ないみたい…。」

「する気がないんじゃなくてできる人がいないとかでしょ!弱気にならない!
全力で応援するから!」

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