好きなんです!
信じて欲しいんです!

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愛梨に励まされ頑張りもしない自分がまた情けなく思えた。
私はダメだとしか思ってない。
羨ましがってばっかりでなんの努力もしてない。

それじゃあ特別になんてなれるわけがない。
勇気を持って告白してる女の子達の方がよっぽど特別になれる可能性がある。


優馬が好きという気持ちを信じられないなら、信じてもらえるまで何度でも伝えればいい。
何年だって好きでいればいいんだから。


そんなこともわからないなんて自分が本当に情けない。
でもそこで終わらせちゃいけないんだ。

「愛梨、私頑張るね。好きになってもらえるまで何度でも!
でも辛くなったら甘えてもいい?」

「うん!応援する。
もちろんいつでも言いなよ!」

愛梨は優しい顔で微笑んでくれた。

少し先では大好きな人が輝かしい笑顔で私達を呼んでいる。

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