yellow ribbon
知ってる?なんて言いながら、本当は確信犯なんじゃないのか。
忘れたくても忘れられなかった名前。
…きっとこの先も忘れることがないであろう名前。
「う、うん。分かるよ」
声が、震えた。
「あいつ俺の友達なんだけどさ」
「う、うん…」
「よく中野さんのこと見てるから、お前好きなの?ってからかったら殴られちゃった」
…は?
ピシリと固まってしまった私に気づくことなく、赤地くんは楽しそうに笑っている。
本日の二度目の爆弾。
私の心臓はもはや戦場だ。
「…そんなわけないよ。だって、私、き、嫌われてるから…」
それでも。
これだけは否定しておかなければと思った。
勝手な勘違いでこれ以上夏樹くんに鬱陶しがられたくないから。