君と想い出をもう一度
◇゜。◆.・
「ラルムさんっ、私…見られていますっ」
街を歩きながらミュウが不安そうに言った。
半透明の幽霊のような姿では、目立つのも無理はない。
「そうだな…けど、そんな悪い目立ち方でもなさそうだぞ」
苦笑しながらラルムも答える。
さっきから聞こえる民衆たちの声は、ミュウを【妖精】だと言っているようだし、国の王子とジーヴルの娘だとは気づかれていないようだ。
「ミュウ、何か欲しいものはあるか?」
街中に出ている店をにこにこと見るミュウに、ラルムが尋ねた。
「あ…いえっ、そんな訳ではっ」
慌てて弁解するのを見てラルムがクスリと笑う。
「別に否定しなくていい。…このリボンなんかどうだ。お前、こういう赤色好きだろ」
朱のような、赤のような…夕焼け色。
何で分かったんだろう?
ミュウは首を傾げた。
私、この人のことちっとも知らないのに。
ラルムさんは私のこと、何でも知ってるみたい。
瑠璃色も夕焼け色も、私が好きな色。
私がラルムさんをよく知らないなんて不公平だわ。
「どうしたミュウ」
「好きです、赤」
嘘をつく必要もないので、そう答えるしかない。
だけど───なんかずるい。
「ラルムさんっ、私…見られていますっ」
街を歩きながらミュウが不安そうに言った。
半透明の幽霊のような姿では、目立つのも無理はない。
「そうだな…けど、そんな悪い目立ち方でもなさそうだぞ」
苦笑しながらラルムも答える。
さっきから聞こえる民衆たちの声は、ミュウを【妖精】だと言っているようだし、国の王子とジーヴルの娘だとは気づかれていないようだ。
「ミュウ、何か欲しいものはあるか?」
街中に出ている店をにこにこと見るミュウに、ラルムが尋ねた。
「あ…いえっ、そんな訳ではっ」
慌てて弁解するのを見てラルムがクスリと笑う。
「別に否定しなくていい。…このリボンなんかどうだ。お前、こういう赤色好きだろ」
朱のような、赤のような…夕焼け色。
何で分かったんだろう?
ミュウは首を傾げた。
私、この人のことちっとも知らないのに。
ラルムさんは私のこと、何でも知ってるみたい。
瑠璃色も夕焼け色も、私が好きな色。
私がラルムさんをよく知らないなんて不公平だわ。
「どうしたミュウ」
「好きです、赤」
嘘をつく必要もないので、そう答えるしかない。
だけど───なんかずるい。