あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
まぁ、人数が足りないグループに入るしかない。




アオキもそのへんは心得たもので、5人で組んだグループの子たちに「あと一人は加納に入ってもらうからな」と告げた。




少し大人しめの女の子たちのグループ。



アオキの言葉を聞いた瞬間、彼女たちは少し戸惑ったように顔を見合わせたけど、


その中で一番活発な感じのするリーダー格の橋口さんが、「わかりました」とアオキに返事をした。




あたしが橋口さんたちのグループに近づくと、やっぱり戸惑いの表情。




すみませんね、なんか。




あたしだって居心地わるいよ、まともに話したこともない子ばっかりのグループに入るなんて。




でも、自業自得だな。




今まで人付き合いを避けてきたツケが回ってきたのだ。




むしろ、橋口さんたちのほうがかわいそう。



あたしみたいな問題児(元ね)と行動を共にしなきゃいけないなんて、気が重いだろう。




せっかくの校外活動なのにね。





せめて、邪魔にならないように大人しくしといてあげよう。





そんなことを考えていると、アオキは机を動かして班を作り、班長決めとバスの座席決めをするようにと指示をした。






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