上司に秘密を握られちゃいました。
いや、それどころか、勝手に制服のコピーを作ったなんて、きっとクビだ。
うつむいて、彼の次の言葉を待つ。
少し寒いくらいなのに、手は汗でびっしょりだった。
制服を着せてもらえたと、浮かれている場合ではなかった。
「それは、すごいね。
自分で作れるのもすごいし、そこまでして受付嬢の気分を味わいたいなんて情熱を持った人、他にはいないよ」
「はっ?」
予想外の発言に驚き顔を上げると、彼は私を見つめてニコニコ顔。
あれ、怒られて、ない?
「そっか。ラッピングの技術も感心したけど、元々手先が器用なんだね。
これはますます将来有望。衣料品売り場なんかでも活躍できそうだ」
『活躍できそう』って、クビじゃないの?
「あの、私……クビじゃ……」
恐る恐る聞いてみると、彼は不思議そうな顔をして口を開く。