上司に秘密を握られちゃいました。

「好きな料理を選んで、何段にするかも選べる。
そうすれば、ひとりでもいいし、友達や恋人とでも、対応できます」

「なるほど!」


真山さんの目が輝く。


「でも、手間がかかりますよ、ね……」


私の思いつきは、いつも余計な仕事を作ってしまう。
社員ににらまれても文句が言えない。


「それはそうだけど、バイトを製造ラインに増員すればできるかもしれない。ナイスアイデアだ」


褒められて恥ずかしくなった私は、顔を伏せた。


「すみません。派遣の分際で」

「いや、西里さんにはどれだけ助けられたか。
ワクワクしてきた。早速企画書を書くよ」


私のアイデア採用は、真山さんの中では決まりの様だ。

自分のアイデアが、大好きな東郷百貨店の商品になるかもしれないなんて夢のよう。
これで受付ができたら最高だけど。
< 150 / 439 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop