上司に秘密を握られちゃいました。

公孝さんは、私の顎に手を伸ばし持ち上げると、唇を重ねる。

佳乃さんとの過去があったとしても、今は私の彼。
誰にも渡さない。

優しいキスは、自信をくれた。


「そうそう。ちょっと焦がしちゃったんです。ごめんなさい」

「いや、そのくらいの方が食欲を誘うよ」


いつものように微笑む彼だけど、一瞬苦しそうな顔をした。
それからは、彼との時間を思いきり楽しんだ。


「そういえばモデルの公募、意外と少ないんです」

「そうなのか……激戦かと思ったよ」


こんな時にも仕事の話。
私たち、ホントに仕事バカなのかもしれない。

だけど、公孝さんと東郷の話ができるのは楽しい。


「それじゃあ、藍華も決まりだろう?」

「そうだとうれしいんですけど」


ドキドキしてきた。
こっそりではなく、堂々と制服を着られるかもしれないのだから。
< 300 / 439 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop