上司に秘密を握られちゃいました。
公孝さんは、私の顎に手を伸ばし持ち上げると、唇を重ねる。
佳乃さんとの過去があったとしても、今は私の彼。
誰にも渡さない。
優しいキスは、自信をくれた。
「そうそう。ちょっと焦がしちゃったんです。ごめんなさい」
「いや、そのくらいの方が食欲を誘うよ」
いつものように微笑む彼だけど、一瞬苦しそうな顔をした。
それからは、彼との時間を思いきり楽しんだ。
「そういえばモデルの公募、意外と少ないんです」
「そうなのか……激戦かと思ったよ」
こんな時にも仕事の話。
私たち、ホントに仕事バカなのかもしれない。
だけど、公孝さんと東郷の話ができるのは楽しい。
「それじゃあ、藍華も決まりだろう?」
「そうだとうれしいんですけど」
ドキドキしてきた。
こっそりではなく、堂々と制服を着られるかもしれないのだから。