上司に秘密を握られちゃいました。
「だとしたら、どれが着たい? 一応希望をとって決めようと思ってる」
「本当ですか!」
好きなものを選んでいいとしたら……真山さんのお母様の持っていた濃紺に赤いエナメルベルトのワンピースも捨てがたいけど、やっぱり……制服に目覚めるきっかけとなった、赤いブレザー。
今回のリストにも入っている。
「赤い、ブレザーのが……」
「おぉ、あれね。東郷らしくてなかなかいいデザインだね。藍華はあれが好きなんだ」
私の制服フェチ人生をのぞかれたような錯覚を覚えて、頬が赤く染まる。
「……はい」
「他に希望者がいないといいね」
焦がしたのに「うまい」と言って食べてくれた公孝さんは、皿洗いも手伝ってくれた。
「休んでてください」
「藍華だって疲れてるじゃないか」