上司に秘密を握られちゃいました。

「藍華……」


出しっぱなしの水も気にせず、もう一度キスを交わす。


「抱きたい」


胸がギュッと締め付けられる。
私も、彼に……抱かれたい。

だけど恥ずかしくてなにも言えずにうつむくと、彼は私の手を取り水道で泡を洗い流し、タオルで拭いてくれた。


「藍華」


真っ直ぐに私を見つめる彼が、今度は深いキスを落とす。


「ん……」


必死に応えようと彼のセーターを握りしめると、ますますキスが激しくなった。


「欲しい。藍華が欲しい」


冷蔵庫に押しつけられた私は、愛の言葉を聞きながら、必死に息をする。

もっとキスがうまくなりたい。
私が彼のキスでとろけるように、私も彼を溶かしたい。


「公孝、さん」


彼の名前を呼びたくなった。
私のものだと証明したく、なった。
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