上司に秘密を握られちゃいました。

「痛い?」


心配そうな彼の声に首を振る。

本当は、噛みしめた唇が切れてしまいそうなほど痛い。
だけど、この痛みも含めて幸せだった。

彼が私から離れようとするのがわかって、慌てて止める。


「公孝さん、続けてください」

「でも……」


優しすぎる彼は、自分の欲望などいくらでも我慢してくれる。
だけど、ひとつになりたいのは、彼だけではない。


「お願い」


私の気持ちがわかったのか、彼はもう一度深い口づけを落とすと、さらに進む。


「あぁ……っ」


彼の肩に爪を立てながら、痛みに耐える。
潤む瞳に気がついた彼は、心配そうに顔を覗き込む。


「愛してます、公孝さん」

それでもやめてほしくない。


「俺もだ。愛してる」

彼はさらに深く体を沈めた。


「んーっ……」

たまらず大きく息を吐き出すと、もう一度甘いキスをくれる。
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