上司に秘密を握られちゃいました。
私、やっと……やっと、ひとつに……。
我慢していた涙がポロポロとこぼれ出す。
「辛いのか?」
「ううん。うれしい、の」
彼は私を抱きしめたまま、動こうとしない。
「必ず幸せにする」
「……はい。私も、公孝さんを幸せにします」
「愛してる」と耳元でつぶやく彼は、ゆっくりゆっくり動き始めた。
まだ気持ちよくはない。
それでも、彼とひとつになれたという幸福感で、心が満タンだった。
「あっ、あっ……」
思わずこぼれる溜息も、ほんのり汗ばんだ彼の肌も、絡まり合う指も……この空間、この時間のすべてが幸せを運んでくる。
やがて小さな叫びとともに彼が果てると、彼の首の後ろに手をまわして抱きついた。
今さら恥ずかしくなったから。