上司に秘密を握られちゃいました。
「あ、当たり前よ」
「私、受付に立つことになりそうです。
佳乃さんが築き上げてきた受付の品位を汚さない様に、頑張ります」
お願い、わかって。
東郷の顔である受付は、皆の憧れでなくてはならない。
それは見た目だけではなく、人としても。
受付を経験した佳乃さんもそうあってほしいし、亀井さんだって。
「佳乃、お前の負けだ」
突然、聞きなれた声がして振り向くと……。
「真山さん!」
「藍華は君がなにをしようと、揺らがない信念を持っているよ。
誰よりも東郷を愛し、大切に思っている。俺もその心構えを彼女に勉強させてもらった。
それと……」
公孝さんは一瞬私を見つめてから口を開く。
「俺は誰よりも藍華を愛し、大切に思っている」
公孝さんの放った言葉に、ハッとする。