上司に秘密を握られちゃいました。
「藍華。愛してる」
再び私を引き寄せた彼の腕に、すっぽりと収まってしまった。
「嫉妬してくれたの?」
そう。ホントは佳乃さんにずっと……。
「……はい」
もういいや。
彼の前では素直になろう。
「ごめん。辛い思いをさせた。
だけど、俺は藍華に出会ってから、一度たりとも他の女のことなんて考えたことない」
彼のシャツをギュッと握る。
きっとその言葉に偽りはないだろう。
だからこそ佳乃さんは、私に意地悪を仕掛けてきたのだから。
私の方から、彼と離れる様に仕向けるために。
「公孝さん」
「ん?」
「これからもずっと、隣にいてもいいですか?」
彼の鼓動が速くなるのがわかる。
私と同じように、ドキドキしてくれているのかな?
「いてくれないと困る。ずっと一緒だ」