上司に秘密を握られちゃいました。
「藍華」
「……はい」
コーヒーカップをテーブルに置いた彼は、私に視線を絡ませそらさない。
「結婚、しようか」
「えっ?」
突然のプロポーズに、唖然として目を見開く。
「正式に婚約すれば、同棲だって堂々とできる。
それに俺は……結婚するなら、藍華しか考えられない」
『藍華しか考えられない』という彼の言葉に、胸が震える。
私も、公孝さんしか、考えられない。
「私……」
胸がいっぱいで、言葉が出てこない。
「藍華にずっとそばにいて欲しい。離れたくない」
公孝さんの口から飛び出す愛の囁きのせいで、涙が溢れてくる。
「……私、東郷の制服のコスプレが好きなんです」
なにを告白しているのだろう。
「あはは。わかってるよ。俺も制服好きだし」
「だけど、それより公孝さんが好き」