上司に秘密を握られちゃいました。

制服と比べるなんて失礼だ。

だけど、私の今までの人生、制服のために多くの時間を捧げてきた。
私にしてみれば、最大の愛の言葉なんだけど……やっぱりおかしい、かな。


「俺も。今まで、仕事の成功がなによりも大切だった。
だけど……藍華を失うくらいなら、仕事を失っても構わないと思った」


それは……もしかして、副社長に自分が異動しても構わないと言ってくれたことなのかも。

“仕事バカ”と〝制服バカ”。
だけど、それからちょっと脱却かな?


「私……公孝さんの奥さんになりたい。あっ……」


私の言葉を聞いた公孝さんは、すぐに身を乗り出してきて、唇を塞いだ。
ほんのりコーヒーの味のする優しいキスは、一生忘れられない。


「幸せに、なろうな」

「……はい」
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