上司に秘密を握られちゃいました。
それから、すぐに引っ越しの準備を始めた。
そして私は……。
「本当にお世話になりました」
本部最後の日。
部長の所に挨拶に行くと、公孝さんもやってきた。
「西里君、本当によく貢献してくれた。
あの案、採用しようかと思うよ」
最後に、ショーの後で小さな女の子が私のところにやってきたとき、思いついたことがあった。
子供店員を募集して、デパートの魅力を知ってもらえないだろうかと。
そのことを公孝さんに話したら、小さい制服をつくろうと乗り気で、あっという間に企画書を書き上げ、部長に提出したのだ。
「うれしいです。私も小さなころにここに憧れて、今があります。
今は小さな店員さんが、大人になって東郷の歴史を作っていってくれたら……素敵です」