上司に秘密を握られちゃいました。
こうして公孝さんとの関係をオープンにできて、ホッとした。
「やっぱり残念すぎる。真山君が部署変わりなさいよ」
もちろん冗談だとわかっている。
だけど、中津さんが目を潤ませそう言ってくれた時、どうしてもっと良いことに目を向けてこなかったのかと、ちょっと後悔した。
私にはたくさんの味方がいた。
とんでもない噂を流されても、美晴も一緒にいてくれたし、中津さんだって信じてくれていた。
前だけを向こうと決意して、我武者羅に走ってきたけれど、やっぱり傷つかなかったわけではない。
それでも、負けずに働き続けられたのは、きっと皆が周りで支えてくれていたから。
東郷百貨店に派遣として来てからの様々な出来事が、頭の中を駆け巡る。