君をひたすら傷つけて
篠崎さんにサインをして貰うということで、私がテレビ局の近くのカフェに呼ばれたのは、夕方を過ぎていて、すでに空には星が瞬き始めた頃だった。何度か、慎哉さんから『遅れる』との連絡があり、私がカフェに来て10分ほど過ぎた頃のだった。
『雅。遅くなってごめん。海の仕事が思ったよりも掛かっている。悪いけど、テレビ局に来てもらえるか?もう少ししたら、海の休憩が入る。その時間でサインして貰ってもいいか?』
テレビの収録が時間通りに終わらないのはよくあることで、私も納得のことだった。
『そんなに忙しいなら、明日でもいいと思うけど』
『こういうことは伸ばすのはよくないから』
私は婚姻届を急ぐ必要はないと思っていた。大安がいいなら、次の大安でもいいと思うし、別にお互いの気持ちさえ決まっているなら、大安に拘る必要もないとさえ思っている。
でも、慎哉さんはどうしても今日がいいようだったので、私はテレビ局に行くことにした。篠崎さんの専属スタイリストになってから、何度も行ったことのある場所なので、そんなに緊張するような場所でもないから、私はカフェを出ると、そのままテレビ局に向かって歩き出した。
静かに私は歩きながら、自分の左手の薬指を見ると、キラキラとダイヤモンドが輝いている。そして、明日は正式に婚姻届を提出して、夫婦としての生活が始まる。まだ、実感はなくて、夢の中をフワフワと歩いているような気がするけど、それでも、着実に前に向かって進んでいた。
『雅。遅くなってごめん。海の仕事が思ったよりも掛かっている。悪いけど、テレビ局に来てもらえるか?もう少ししたら、海の休憩が入る。その時間でサインして貰ってもいいか?』
テレビの収録が時間通りに終わらないのはよくあることで、私も納得のことだった。
『そんなに忙しいなら、明日でもいいと思うけど』
『こういうことは伸ばすのはよくないから』
私は婚姻届を急ぐ必要はないと思っていた。大安がいいなら、次の大安でもいいと思うし、別にお互いの気持ちさえ決まっているなら、大安に拘る必要もないとさえ思っている。
でも、慎哉さんはどうしても今日がいいようだったので、私はテレビ局に行くことにした。篠崎さんの専属スタイリストになってから、何度も行ったことのある場所なので、そんなに緊張するような場所でもないから、私はカフェを出ると、そのままテレビ局に向かって歩き出した。
静かに私は歩きながら、自分の左手の薬指を見ると、キラキラとダイヤモンドが輝いている。そして、明日は正式に婚姻届を提出して、夫婦としての生活が始まる。まだ、実感はなくて、夢の中をフワフワと歩いているような気がするけど、それでも、着実に前に向かって進んでいた。