君をひたすら傷つけて
 結局、私と慎哉さんが選んだのは、新生児用の肌着くらいだった。

 もう少し研究というか計画を立ててからがいいと思ったのは二人の意見だった。色々なベビー用品を見ながら、話していくうちに、幸せだなって思う。こうやって新しく生まれてくる家族を受け入れる準備は幸せだった。

 そんな中で私が悩んだのは上下がつながった赤ちゃん用の洋服だった。レジに行く通路に可愛らしくディスプレーされてある。出産祝いなどに使われそうな、赤ちゃんグッズ詰め合わせなどと一緒に置いてあった。

 性別も分からないし、生まれてくる季節も夏なので、長そでの衣類の新生児用のサイズのものは要らないだろう。でも、とっても可愛いから、欲しいと思ってしまった。色はクリーム色で男の子でも女の子でも大丈夫そうな、可愛いクマさんの柄が入っている。私はその赤ちゃん用の服を取り、表と裏を見てから、棚に戻した。

「なんか可愛いけど、すぐに使えなくなりそう。季節もあるし、性別もあるし」

「それでもいいと思うよ。子どもは一人じゃないかもしれないし。それに一枚くらい雅が好きなものを買ってもいいと思うけど」

「子どもは一人かと思っていた」

「そんなこと思ってないよ。俺は出来れば、子どもは三人くらいは欲しいと思っている。そういえば、そういう話をしてないよな。今日、やっと入籍したばかりだし、これからいくらでも話せるな。両家挨拶に、結婚式。出産に子育て。忙しくなるな」

 
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